新型コロナ感染症の問題点を簡単に理解しましょう。

(1)コロナウイルスとは?

● ウイルスは細菌と異なり、自分で増殖することができないので、他人の細胞に入り込んで、その増殖機構をハイジャックする。

● ウイルスには、遺伝子の種類でDNA型とRNA型があり、コロナウイルスは、ウイルスの中で最長の遺伝子配列を有するRNA型である。

● コロナウイルスは、日本では風邪の主たる原因ウイルスとして、15%~30%を占めている。有史以来、長い付き合いのあるウイルスである。よって、自然免疫による対応が整っている

(2)新型コロナウイルスの特徴とは?

● 武漢周辺で強い急性炎症性呼吸障害 (いわゆるSARS) を主体とした肺機能障害で死亡者が増えたのが端緒である。人為的に遺伝子操作されたものか、突然変異によってもたらされたものかは今後の調査による。

● 新型コロナウイルスでの死因は、肺炎ではなく、肺臓炎/間質性肺炎であるということ。病理学的に全く肺炎とは異なる。

● 肺炎は酸素と二酸化炭素を交換する含気組織の肺胞内にウイルスや細菌が増殖し、その部位に炎症が起こり、浸出液という液体で満たされるために、呼吸困難になる状態である。しかし肺臓炎=間質性肺炎は、肺胞含気部位は正常のままで、壁に相当する毛細血管網に血栓という血の塊ができ、血液が動かなくなるため、酸素を体内に取り込めず酸欠になって死ぬものである。これは、今回の新型コロナウイルスの『新型の本体』である。

● 昔からなじみの深い風邪ウイルスのコロナは、上咽頭や気管から侵入して風邪症状を起こしていた。新型コロナウイルスは、口腔内の微細な傷や歯周病巣から、口腔内の毛細血管網へ侵入し、血管を移動経路として腸管へと移動し、ACE2受容体に結合して、細胞内に侵入し増殖され、排便中に排出される。

● 侵入口であるACE2受容体は、呼吸器系と比べて、腸管では20倍以上存在密度が高い。呼吸器感染症ではなく、血液感染症であり、消化器感染症である。

● 新型コロナウイルスの写真は結構報道され見ている方は多いと思うが、あのトゲトゲに当たる部分が、スパイク蛋白と呼ばれ、血栓を作る能力を有する。

● RNA型ウイルスの特徴として、非常に早い時間に遺伝子変異を繰り返し、遺伝子配列を決める前に次の遺伝子配列に変わってしまう特徴を持つ。

● 初期に毒性の強いウイルスも、遺伝子変異を続けているうちに、ほとんどは消滅してしまい、残存できるものは、毒性が急速に失われていく。 ウイルス自身の生存戦略としても矛盾しない現象である。武漢肺臓炎最盛期のウイルスと現在のオミクロンでは、比較にならないほどの毒性の低下がみられている。本来のコロナウイルスの特徴である、感染経路も本来の、上咽頭や気道に戻り、症状も鼻炎を主とする風邪症状程度である。

(3)新型コロナウイルス感染症検査の問題点

● 人間の体表面、口腔内、鼻腔内には多種多様な、細菌やウイルスが付着しているが、それをもって感染しているとは言わないし、言えない。もちろん潜伏期間が非常に長いもの(C型肝炎やB型肝炎)はそうではないが、新型コロナウイルスは相当しない。

● 今回のパンデミック騒動の最大原因は、RT-PCR検査である

● RT-PCR検査は、感染症として確定しているものの分類に使用することはあるが、スクリーニングには全く適さない。アメリカのFDA(日本の厚労省に相当)でも、信頼性を担保していないため、緊急使用許諾により使用していたが、信頼性があてにならないことから、2021年12月をもって使用許諾の中止を行っており、現在は抗原検査が主体となっている。

● RT-PCR検査は、非常に明確に確定された遺伝子配列を鋳型として、それに対応する遺伝子の有無を見出す方法である。今回の新型コロナウイルスの遺伝子の鋳型は、ウイルス遺伝子が確定される前に作られており、それは、2003年に局所的に流行したSARS-COV1の遺伝子を鋳型として流用したものであることを検査キット作成者が認めており、今回のSARS-COV2とは違うものであるのは、検査が精密であるがゆえに重大な問題である。

● 遺伝子を増幅することで検出することができる量に増やすことが原理である。1回増幅すると元の遺伝子は2倍になり、2回増幅すると4倍、3回増幅すると8倍、4回増幅すると16倍になり、結局、X回増幅すると『2のX乗』ということになる。

● ウイルス感染しており、大量にウイルスが存在している検体(唾液や糞便)であれば、20回程度の増幅で確実に検出できるが、現在日本で行われているのは、市町村でも40回の増幅回数になっている。民間のものではそれ以上の増幅回数で検査しているものが存在する。これでは、感染しておらず付着しているものも増幅でき、遺伝子の断片のみでも増幅され、感染ではないものがほとんどを占めることになる。

● PCR検査陽性と感染は、全く異なるにもかかわらず、意図的に報道はすべて感染者としていることは大問題である。アメリカの研究者も早い時期から陽性者のうち70-80%は擬陽性であることを指摘している。擬陽性というのは検査の特性上付きまとうものであり、わかりやすく言えば、刑事事件で冤罪被害者となることと同様である。

● 検査の基本であるが、鋭敏度が高いものは、特異度が低く、特異度の高いものは鋭敏度が低い。鋭敏度は検出感度が高いもの、例えば今回のPCR検査だが、前記の理由もあり、感染しているという特異度は低い。よく行われていたインフルエンザの抗原検査は、鋭敏度は低いが、特異度は高い。よって確実に感染している検体だけが陽性になる。

(4)新型コロナでの死因の問題点

● PCR検査陽性者をすべて感染扱いにしているため、本来の死因が分からなくなっている。新型コロナウイルスによる死因は、間質性肺炎/肺臓炎であり、死亡した患者の多くは、人工呼吸器やECMOを使用している。新型コロナ感染での死亡者の平均年齢は日本人の平均寿命とほぼ一致しており、延命治療を行わない判断をした患者もおり、実数はECMOネットで公開されている情報から、日本で1号患者が出てから、どんなに多く見積もっても3000~4000人ではないかと考えられる。年間に換算すれば1000人~1500人ということになる。

● 本来高齢者が主体であり、重篤な疾患を基礎的に患っていることから、死亡原因の大半は正確にはそれらの持病に起因すると考えるのが妥当で、PCR検査陽性をもって、死因と断定するのは科学的にも間違いである。

● イタリアでは、新型コロナ感染での死亡者の検証がなされ、当初13万人と発表していたものを3000~4000人程度と訂正を行っている。アメリカでも、新型コロナ感染での死亡者の75%は重篤な4つ以上の持病を有していたと発表している。さらに、米国で新型コロナで死亡したのは、当初、96万人とされたものの、実際は5%未満の5万人未満と訂正を発表している。

● 例年、インフルエンザでは、数千人から一万人程度の死者が存在している。特に高齢者を中心に、若年者や子供でも見られていることを考えれば、安全性の高いワクチンや治療薬の存在しているにもかかわらず、新型コロナ感染よりも非常に恐ろしい存在である。

(5)治療に関する問題点

● 2015年ノーベル生理学・医学賞受賞者、大村智先生の受賞対象である、イベルメクチン(ストロメクトール)は、全世界で安全性が高い薬として使用されており、当初から、今回の新型コロナ感染症に有効であることが示されており、厚労省も保険適応外使用の許可を出しているが、広く周知されず、使用したくても薬剤が手に入りにくい状況である。

● 新型コロナワクチンと称する遺伝子薬を手に入れることができなかった地域では、当初よりイベルメクチンによる治療がされており、十二分な有効性が学術論文上でも示されていた。

● 2022年1月末に、大村先生と北里大学、興和(製薬会社)の治験結果として、新型コロナ感染症において、体内への侵入を阻止(感染予防)し、増殖を抑制するとの発表があった。世界的にニュースとして発信されていたが、国内では完全にメディアは沈黙している状況である。

● 9月に興和からの発表で、イベルメクチンはコロナウイルスには効果がないと発表されたが、治験参加者は、コロナ軽症者で、薬服用なしでも、プラセボ服用でも、イベルメクチン服用でも差がなく治癒したとの結果で、効果なしとしたものである。当初からイベルメクチンは、中等症以上の重症者に有効と研究発表がされていて、中等症以上の症例に対してイベルメクチンが有効でないとの結果ではない。薬がなくても治るような状況であれば、治療はいらないということになる。イベルメクチンが有効ではないとの研究結果ではない。

(6)新型コロナ感染の扱い上の問題点

● 上記の事実から見ても、新型コロナウイルス感染症が重症化していたのは、武漢からしばらくの時期のものだけであり、遺伝子の突然変異が連続して、オミクロンになってからは、旧型イコロナウイルス感染症と何ら変わらない状況である。

● イギリスはすでに2021年3月の段階でリスクの低い通常感冒と同じ扱いとしており、未だに日本では、エボラ出血熱と同等以上の扱いで、濃厚接触者、という分類も理解できない。

● 日本は早急に2019年以前の通常生活にすべて戻すことが必要である。

● 意味のないPCR検査を停止し、感染症の取り扱い分類を5類未満にすることで、医療崩壊の阻止、遺伝子ワクチン注入の中止、通常疾患診療の回復を達成することができる。

(7)マスクの無効性

● ウイルスを遮断できるマスクは、防毒マスクに準しており、レベル4と呼ばれるウイルス研究施設(1種/2種の法定伝染病ウイルスを扱う)では、宇宙服に準じたスーツを着て、外部から酸素を供給することで、感染を絶対起こさない状態にしています。小さなウイルスは通常0.01µmの網目のフィルターでないと完全に防御できないが、それでは呼吸は不可能である。通常のマスクの穴は5μmである。コロナウイルスインフルエンザウイルスは、0.1μm以下の穴でないと侵入は阻止できない。ウイルスの50倍以上の穴を簡単にウイルスは通り抜ける。全く効果はない。エチケットは道徳であり、科学では全くない。

● 飛沫を防ぐにしても、通常のマスクでは、繊維に付着すると乾燥しやすく、乾燥すればウイルスは散布されることになる。かえってウイルス散布装置の役目を担う。

● 熱中症のリスクを著しく高くするに加え、血中酸素分圧を明らかに低下させ、体内の臓器の機能を低下させやすい。体内のすべての臓器は、外部らか取り入れた酸素を赤血球に乗せて全身に運んでいるためである。

● 逆に、体内で生成された老廃物も外部へ排出されるものが、マスクのために、口腔内にとどまることになる。使用したマスクのに臭いを嗅いでみるとよい。不快な臭いがするはずである。

● 社会的、心理的側面では、顔を隠す匿名性が高くなり、人とのコミュニケーションが断たれ、幼児や児童では、抑圧性が増して、喜怒哀楽も出しにくくなり、その後の成長過程に悪影響をもたらす。

● 日本の現状を見れば、95%以上の人がマスクを装着しているにもかかわらず、第7波として過去最高のPCR検査陽性者が出ていることは、国家レベル、国民レベルでマスクに効果が全くないことを、実証している。季節性の風邪としての旧来型コロナウイルス感染(夏風邪)は、防御できないのである。

● 日本人は、特に自分と異なる人を差別する傾向が強く、マスク装着の有無で差別が横行するのは、非科学的なマスク使用に起因している。

● 海外では、マスクの使用は完全に自由で、現在は使用している人をほとんど見ない。