巻き爪は、足先の狭い靴を長期間履き、爪が指の先端に出る前に切ってしまうことでほとんどの場合起こしやすくなります。 さらに、脳神経疾患による麻痺側の爪も巻き爪になりやすいです。
すべての手足の爪に起こりますが、特に、足の親指(第一足趾)にみられ、ひどくなると周囲の皮下組織に食い込み、細菌感染を併発し、炎症を起こし、陥入爪という状態になります。 さらに、炎症を繰り返すと、肉芽という組織が増生し、痛みがひどくなり、日常生活にも影響が出るようになります。
巻き爪の治療には、様々な様式がありますが、手術をしても元に戻ってしまったり、手術後の生活が制限されたりすることが、稀ではありません。
当クリニックでは、0.4mm~0.6mm程度の直径の形状記憶合金ワイヤーを爪に挿入し、徐々に巻き爪を扁平にしていく治療を行っています。 治療は、爪だけに小さな穴をあけて、ワイヤーを通すものです。 よって痛みはありません。 治療後すぐに生活ができます。 ただし、合金ワイヤーの直線化する力を利用した治療ですので、巻き爪が完全に解消されるまでには時間がかかります。 1本のワイヤーで3-4回の治療が可能です。
なお、この治療は自費診療にて行っています。 健康保険は使用できません。 ご了解ください。
治療にかかる費用:
形状記憶合金ワイヤー : 1回 1,100円
ワイヤー治療初診料 : 爪1か所あたり 2,800円
ワイヤー治療再診料 : 爪1か所あたり 1,700円
爪処置 : 爪一か所あたり 550円
((重要事項))
治療は、爪に穴をあけて、ワイヤーを挿入しますので、十分爪を伸ばした状態で受診してください。 指の先端から2-3mmは伸ばしてください。